大人になるとは、何かを失う事でもあるのかもしれません。
少年があの日、色とりどりのクレヨンで描いた夢の想像図はいつしか現実によってその色味を奪われ、味気のないリアルがむき出しで横たわる。
そんな少し残酷な瞬間を味わったのは、グミをどんぶり一杯食べてみるという夢を叶えたときのことでした。小学生から高校生にかけて、限られた小遣いの中から、より満足度を満たすべく値段と商品のグラム数を割り算していたぼくにとって、どんぶり一杯の分のグミはまさにサクセスの象徴といっても過言では無い訳です。
しかし、その夢を思い出したぼくは、もうその時からわかっていたのです。
まとわりつく義務感…それは少しだけ残っていた少年のぼくに背中を押されているにすぎない
主体性を欠いた大人のぼくが感じているリアルでした。
その証拠にぼくはグミを二袋しかレジに持って行かなかったのです。
正直これで十分と、どんぶりを満たす事なく小さめのご飯茶碗にグミを盛り合わせ、ぱくぱくと食らうぼく…最初はもちろん美味しいです。モンドセレクションでした。
しかし感じたのは、グミ、一袋でよかったな。ということ。
そして、この金で発泡酒でも買えばよかったなという惨めな後悔でした。
そのとき、レジにぼくを突き動かした少年のぼくの表情が怖くて、後ろを振り返る事はなかったのでした…。
アントニオ
ヤクルトレディに告ったことがある。
トーマス・ジェフェリー
何かとすぐに、黒船来航、と言いたがる。なにがなんでも絡めてくる。
滝くん
友だちの積み木をなくして弁償した事がある。
ハミルトン・レナード
マウスパッドコレクターの第一人者と言われている。本も自費出版している。
ゆうり
ピアノを初めようと楽譜立てを購入してから3年が経つが、ピアノを始めてはいない。
満島
ヘディングがうまい、ヘディングだけならJ2でも通用するも、あまり走れない。
植田
ハグをしてくるタイミングが読めない、あまりにも読めないので回避することも出来ない。
コメント